Rapport DH alliance
宇井 みゆき(うい みゆき)
MIYUKI UI
【今の場所で輝き続ける歯科衛生士の育成】
歯科衛生士人財育成コーチ
日本歯周病学会認定歯科衛生士
臨床歯科麻酔認定歯科衛生士
私について
新卒で歯科衛生士として勤めた医院にてSRPセミナー等の受講や、フリーランス歯科衛生士の医院訪問研修受講を通し、歯周治療における臨床歯科衛生士の役割について学ぶ。
また、2016年山形県酒田市日吉歯科診療所にて熊谷崇先生のOPセミナー受講をきっかけに予防歯科について学び、メディカルトリートメントモデル実践型歯科医院にて7年間予防歯科の臨床を経験。
その間も日本歯周病学会での発表や論文執筆など、予防歯科と共に歯周治療に関しても積極的に研鑽を積んできた。
日本の歯科医療業界で歯科衛生士が更に活躍する機会が増え、予防歯科が浸透することで日本の歯科疾患が減少することを心から望み、臨床で活躍する歯科衛生士育成を目的に2023年5月フリーランスとして独立。
現在は、医院訪問研修の講師として全国の歯科医院に赴き、SRPや口腔内写真撮影などをはじめとした歯科衛生士の知識・技術向上のための研修や、予防歯科システム構築のコンサル等を行っている。
また、オンラインにて、歯周治療に必要な知識のセミナー、日本歯周病学会認定歯科衛生士の受験サポート等も業務展開している。
経歴・資格
2002年 3月 | 岐阜教育大学 外国語学部 卒業 中学校教諭第一種免許・高等学校教諭第一種免許(共に英語)取得 |
2005年 3月 | ユマニテク歯科衛生専門学校 卒業 歯科衛生士免許 取得 |
2005年 4月 | 三重県内の歯科医院にて勤務 |
2016年 8月 | 菰野きむら歯科勤務 |
2016年 | 山形県酒田市日吉歯科診療所にてOP セミナー受講 退職までMTM 実践で予防歯科の臨床に携わる |
2020年11月 | 歯科衛生士の為のスタディグループ『I DH Study 』立ち上げ |
2021年 5月 | 日本歯周病学会認定歯科衛生士 取得 |
2022年 2月 | JDA 臨床歯科麻酔認定歯科衛生士 取得 |
2022年 6月 | 第32回日本歯周病学会ベストデンタルハイジ二スト賞 受賞 |
2023年 3月 | 菰野きむら歯科 退職 |
2023年 5月 | Rapport DH alliance 設立 歯科衛生士セミナー・講演活動・医院訪問セミナー事業として起業 |
所属学会
日本歯周病学会
発表・執筆論文等
・第64 回秋季日本歯周病学会学術大会にて
『ラポール確立の重要性を再認識した広汎型慢性歯周炎StageStageⅣ Grade C の一症例』発表
・2022 年12 月 三重歯科・口腔外科学会にて
『歯周治療における歯科衛生士の役割』発表
・2023 年6 月 日本歯周病学会会誌 第65 巻 第2 号 日歯周
ストーリー
大学で教員免許を取得するも、宝石販売店に就職する。
しかし、やり甲斐を見出せず、すぐに退職。
その後、歯科アシスタントとして、歯科医院に就職。
そこで、歯科での仕事の楽しさ、やり甲斐を感じ、また歯科衛生士の先輩の仕事ぶりに憧れ、
翌年に歯科衛生士専門学校に入学。
卒後、歯科衛生士としての勤務が始まるも、
院長が求めるような仕事の指導ができる様なベテラン歯科衛生士が当時は在籍しておらず、
右も左も分からぬまま、院長に叱られ続ける毎日。
そんな中、見かねた院長が、歯科衛生士の指導にと呼んで下さった『フリーランス歯科衛生士』の存在に救われた。
知識と技術を十分に兼ね備えたその先輩は、間違っていることを指摘するだけでなく、
出来ている事はきちんと評価してくれる唯一の存在で、本当に心の支えであった。
この出会いと経験が今の私に繋がっている。
その後、自分がどんな歯科衛生士になりたいのか、何を求めているのかを探求しながら複数の歯科医院で勤務し、
2016年、日吉歯科診療所の熊谷崇先生のセミナーに参加し「真の予防とは」を知ることになる。
MTMのメソッドは、それまで定まりきっていなかった私の「理想の歯科衛生士像」を確実なものにした。
『私という歯科衛生士との出会いにより、その患者さんの口腔環境が良い方向にシフトし動き出すこと』
偉そうかも知れないが、
「患者さんのオンリーワン歯科衛生士になりたい!」
という目標ができ、その仕事に夢中になった。
歯科衛生士として、患者さんに良い影響を与え、
「あなたに出会えて良かった」と言われる人間になりたいという想いが強く湧いた。
今もその気持ちは全く変わっていない。
そして、臨床で働き続けるうちに、ある思いが浮かぶようになる。
『もっと、たくさんの人に健康の価値を伝えたい』
日本歯周病学会認定歯科衛生士という事もあり、
『どうすれば認定歯科衛生士として、社会貢献ができるのか』
『どうすれば日本の歯周病罹患者数を減らすことが出来るのか』
『目の前の患者さんだけでなく、もっとたくさんの人にアプローチできないか』
と考え始めていた。
そして思いついたのが、歯周病菌に感染する時期と言われる高校生に予防講演を行う事だった。
第1回目の講演は、実際に三重県内の公立高校にお願いし、時間を確保して頂き3年生全員に保健指導講演を開催。
その後、他校からも依頼を受けるようになり、現在も年に数回、学生対象に歯周病予防の啓発活動を行っている。
この講演を始めた頃、ある患者さんから言われた言葉がある。
『なんでも一人でしようと思うと限度がある。自分と同じ考えの人間を育てれば効率がかなりあがる』との教えだった。
なるほど!と思い、歯科衛生士の勉強会「I–DH Study」の主催を始めた。
今では全国から志高い歯科衛生士が集まり、情報共有など、有意義な学びの場となっている。
私が今、この歯科衛生士というライセンスの使い、めいっぱい仕事の楽しさを味わえているのは、
新卒の苦しい時期に、根気よく指導してくださったフリーランス歯科衛生士のお陰だと思っている。
そして、その出会いを与えてくださった当時の院長にも、心から感謝している。
あの時、適切な指導を受けられず、ただ毎日叱られ続けていたら、
きっと歯科衛生士の仕事が嫌になり、別の職業についていた可能性もゼロではない。
そんな中、正しく指導してもらえたこと、また、歯科衛生士としての可能性を
最大限に活かし輝く姿を近くで見れたことで、大きな希望になり、今の私を作っている。
私は歯科衛生士の仕事が大好きで、この職業に誇りを持っている。
こんなに素晴らしいライセンスということに、実際どれくらいの歯科衛生士がそのことに気づけているのだろうか。
私の肌感覚では、残念なことに、そうでない歯科衛生士の方が多いように感じている。
とてももったいないことだと思う。
もし、私が過去に先輩歯科衛生士にしてもらったように、「できることの楽しさ」や「自信」に気づく機会を提供できたら。
そのことで、誇りを持って働く歯科衛生士が一人でも多くなれば、歯科医療業界への貢献になるのではないか。
一人でも多くの歯科衛生士とこの気持ちを共有し、日本の歯科業界に輝く歯科衛生士が増えれば、日本の歯科疾患は必ず減ると信じている。